歯周病の治療とは、もちろんできるだけ歯を残すための治療です。
歯周病になった歯、歯肉をもとの健康な状態に戻したり、少なくともそれ以上の進行を食い止めたりするというのが治療の本質です。当院ではそういった観点から、まず、最初にどうすればできるだけ多くの歯を残せるかを考えて治療を行っていきます。しかし、いかなる方法をとっても残す見込みがないもの、隣接する歯に悪影響を与える歯や折れてしまっている歯に関してだけは、抜歯をおすすめする場合があります。
そして残念ながら抜歯になってしまった場合、失った歯を補う方法としてブリッジや入れ歯による治療法があります。
ブリッジとは、歯が抜けてしまった場合に、両隣りの歯を削って土台を作り、橋渡しをするように人工の歯を入れて欠損部分を回復するものです。橋を架けるのに似ているので「ブリッジ」と呼ばれています。
通常保険治療では銀歯やプラスチックの歯で治療を行うのですが、当院では審美的にも強度的にも最善の治療法であるセラミック治療を、通常の2/3~半額程度の価格で行なっています。
歯が抜けてしまった場合でブリッジの適応とならない場合は部分入れ歯による治療が考えられます。通常保険治療で作製する部分入れ歯には金属の「クラスプ」と呼ばれるバネが使用されますが、当院の入れ歯は入れていると気づかれにくく、付け心地も良い最適な入れ歯を通常の2/3~半額程度の価格でご提供しています。
基本的には歯垢や歯石の付着が歯周病の原因となるのですが、下記のような原因で歯周病になってしまう特殊なケースがあります。
このような場合、歯石除去を行なう前に症状に応じたアプローチを行っていきます。
口が開いたままの状態になってしまうので、唾液の量が少なく歯石がつきやすい
若い患者様に多く見られるケースですが、このような場合患者様と鏡を見合わせながら、「今のお口が開いたままになっている状態がなぜ悪いのか」「どのように今後改善していかなくてはいけないのか」などを丁寧に説明して患者様の“意識”から変えていくことが一番の改善方法になります。
歯が抜けたままになっており、残っている歯の骨に負担がかかっている
歯が抜けたままになっていると、残っている歯を支える骨に今まで以上の負担がかかってきます。このようなケースでは練習用の入れ歯をその場でお作りして家庭で噛む練習をしてもらうこともあります。
非常に重度の歯周病の患者様の場合だと骨が浸食されてしまい、歯がグラグラになってしまっている場合があります。このようなケースでは一時的に残っている歯を一時的に固定する方法があります。
歯と歯を歯科用のプラスチックで接着し安定させるのです。
歯周病菌によって侵食されたり、噛み合わせの異常によって柔らかくなってしまった骨を、残っている歯を固定することで次第に硬くすることができるのです。
歯周病治療は施術者の技術が最も問われる!
このように歯周病の治療はただ歯垢や歯石を除去すれば良いというだけではありません。現在のお口の中の状態を正確に見極めてケースに応じた治療を行うことでこそ、患者様が本当に満足のいく治療ができると考えています。
このページでもご紹介している通り、段階・症状に応じたさまざまな治療方法がございます。
実際に診察してみなければ厳密な治療方法はご提案できません。またこのような歯周病の多岐にわたる症状と治療法により、歯周病の治療は最も施術者の力が問われます。
もし気になる症状があれば、お早めにご来院いただくことをおすすめします。早ければ早いほど歯周病の進行を防ぐことができます。少しでも「もしかしたら歯周病?」とお感じであれば、ぜひ歯周病治療に力を入れて取り組む当院に一度ご相談ください。